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「Teams Premium」とMicrosoft 365ライセンス「Teams」の違いとは?企業における導入のメリットを徹底解説

近年、多くの企業がMicrosoft 365を導入し、業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。しかし、2023年にはMicrosoft Teams Premiumという新しいライセンスが登場し、通常のMicrosoft 365に含まれるTeamsとは異なる機能が注目されています。本記事では、Teams Premiumと通常のMicrosoft 365ライセンスの違いや、企業にとっての導入のメリットを詳しく解説します。

Microsoft 365に含まれるTeamsとは?

Microsoft 365は、Officeアプリ、OneDrive、Microsoft Teamsなどの多彩なサービスが含まれた総合的なビジネスプラットフォームです。Microsoft Teamsは、その中でも特にリモートワークやハイブリッドワーク時代に必須となっているコミュニケーションツールです。

Microsoft 365ライセンスの主要プラン

プラン月額料金(ユーザーあたり)主な機能
Microsoft 365 Business Basic¥899 ユーザー/月(税抜)(税込)Web版Office、1TBストレージ、Teams
Microsoft 365 Business Standard¥1,874 ユーザー/月(税抜)(税込)デスクトップ版Office、1TBストレージ、Teams
Microsoft 365 Business Premium¥3,298 ユーザー/月(税抜)(税込)Standardの機能 + 高度なセキュリティ

Microsoft 365に含まれるTeamsは、チャットや音声・ビデオ通話、画面共有など基本的なコミュニケーション機能を提供しており、業務の生産性向上に寄与しています。

Teams Premiumとは?

Teams Premiumは、Microsoft Teamsの標準機能に加え、さらなる高度な機能やセキュリティを提供するアドオンライセンスです。特に、企業のブランド強化やセキュリティ対策、グローバルなコミュニケーションが求められる企業にとって非常に有用な選択肢となります。

Teams Premiumの価格と機能比較

  • Teams Premium アドオンライセンス: 月額 ¥1,300 ユーザー/月(税抜)(税込)/ユーザー

Teams PremiumとMicrosoft 365に含まれるTeamsの機能比較表

機能Microsoft 365に含まれるTeamsTeams Premium
チャット、音声・ビデオ通話✔️✔️
会議の録画とトランスクリプト✔️✔️
画面共有と共同作業✔️✔️
会議のカスタマイズ(ブランドロゴ等)✔️
ライブ翻訳(多言語字幕)✔️
AIによる会議要約とチャプター作成✔️
高度なセキュリティ機能(E2EE等)基本的なセキュリティ✔️
ウェビナーの高度な機能基本的な機能✔️
仮想予約システム(バーチャル予約)✔️
E5セキュリティとの連携✔️

Teams Premium導入のメリット

1. 生産性と効率性の飛躍的向上

  • AIによる会議の自動要約: Teams Premiumでは、AIが会議の内容を自動的に要約し、重要なポイントやアクション項目を抽出します。これにより、会議後のフォローアップ時間を平均30%削減できます。
  • 多言語対応でグローバルコミュニケーションを強化: ライブ翻訳機能により、リアルタイムで字幕を40以上の言語に翻訳可能。国際的なチームやクライアントとのコミュニケーションが円滑になり、ビジネスの国際展開を支援します。

2. セキュリティとコンプライアンスの強化

  • エンドツーエンドの暗号化(E2EE): 機密性の高い会議でも、通信内容が完全に暗号化され、不正アクセスを防止します。
  • 機密ラベルとアクセス制御: 会議や資料に機密ラベルを適用し、特定のユーザーのみアクセス可能に設定できます。これにより、情報漏洩リスクを50%削減します。

3. ブランドイメージと顧客体験の向上

  • 会議のカスタマイズ: 企業ロゴやブランドカラーを会議画面に表示し、統一されたブランド体験を提供。顧客やパートナーに対するプロフェッショナルな印象を強化します。
  • 高度なウェビナー機能: カスタマイズ可能な登録ページや待合室の設定、参加者分析など、マーケティング活動を効果的にサポートします。

4. 顧客サービスの向上

  • オンライン会議予約システム: 顧客がオンラインで予約やスケジュール調整を行える機能があり、予約業務の効率化と顧客満足度の向上を実現します。

Microsoft 365とTeamsのライセンス分離について

2023年10月以降、Microsoftは一部地域(主に欧州経済領域およびスイス)でMicrosoft 365とOffice 365からTeamsを分離することを発表しました。この変更は、欧州委員会の競争法調査への対応として行われました。ただし、日本を含むその他の地域では、Microsoft 365ライセンスに引き続きTeamsが含まれています。

ライセンス分離が企業に与える影響

  • 追加コストの発生: ライセンス分離が行われた場合、Teamsを利用するためには別途ライセンスの購入が必要となる可能性があります。そのため、特に欧州地域の企業では追加コストが発生することを考慮し、IT予算の見直しが求められます。
  • ビジネスニーズの再評価: Teams Premiumが提供する高度な機能が自社の業務効率化やセキュリティ強化にどの程度寄与するかを検討し、必要に応じてTeams Premiumを導入する選択肢もあります。

Teams Premiumは必要か?

既にMicrosoft 365ライセンスを利用している企業にとって、Teams Premiumが必須というわけではありません。Microsoft 365に含まれるTeamsの基本機能で十分な場合、追加のライセンスを購入する必要はありません。ただし、以下のようなニーズがある企業にとっては、Teams Premiumの導入が有用です。

  • 国際的なビジネス展開: ライブ翻訳機能を活用して多言語でのコミュニケーションが必要な場合。
  • 高度なセキュリティ対策: エンドツーエンドの暗号化や機密ラベルなど、強化されたセキュリティ機能が求められる場合。
  • ブランド強化: 会議のカスタマイズ機能を使ってブランドイメージを強化し、顧客やパートナーにプロフェッショナルな印象を与えたい場合。
  • ウェビナーや予約機能の強化: より高度なウェビナー機能やバーチャル予約システムを活用して顧客体験を向上させたい場合。

まとめ

Microsoft Teams Premiumは、通常のTeamsの機能に加え、AI、セキュリティ、ブランド強化、顧客サービスの向上といった追加機能を提供し、ビジネスに多くのメリットをもたらします。特に、国際的なビジネス展開や高度なセキュリティが求められる企業にとって、Teams Premiumは非常に価値のある選択肢となります。

また、Microsoft 365とTeamsのライセンス分離についても注意が必要です。現時点では日本市場での影響は限定的ですが、将来的な変化に備えて情報収集を怠らず、適切な対応を取ることが求められます。「Microsoft 365の導入に関して、もっと詳しく知りたい方や、貴社に最適なソリューションをお探しの方は、ぜひ弊社のホームページをご覧ください。導入から運用までを一貫してサポートする豊富な実績と専門知識を持つ弊社チームが、ビジネスのデジタルトランスフォーメーションを全力でサポートいたします。

: 本文中の価格や機能は、2023年10月時点の情報を基にしています。最新情報はMicrosoft公式サイトをご確認ください。

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