Appleは2025年6月のWWDC25で、Xcode 26にCoding Intelligence(コードインテリジェンス)機能を搭載することを発表しました。この機能は、ChatGPTやClaudeなどの大規模言語モデル(LLM)との連携を強化し、コード生成、バグ修正をAIで実現可能にした画期的な機能です。
VSCodeを使っている開発者はイメージがつきやすいと思います。言ってしまえばGithubCopilotのようにiOSアプリを誰でも簡単に作成できる時代が来ているということですね。
この記事では、Coding Intelligenceの前提条件、主要機能、実際に試して作ったアプリを紹介しております。ざっくりとした紹介レベルです。
前提条件
項目 | 要件 |
---|---|
Xcodeのバージョン | Xcode 26 必須。Release NotesでCoding Intelligence機能が含まれることが明記されています。 |
macOSのバージョン | macOS 26(Tahoe)にする必要がありそう。 |
ハードウェア | Appleシリコン搭載Mac(M1以降など)。AIモデルやローカル推論を使う場合、この条件が重要。 |
Coding Intelligence の主要機能
Coding Intelligenceの主な機能です。今回は特に「コード生成とプロンプト対応」を使ってどこまでのアプリが開発できるのかを確認してみます。
- コード生成とプロンプト対応
自然言語で要件を入力すると、Swift/SwiftUI等を使った雛形コードを生成。ユーザーの意図に応じて UI やロジックを提案します。 - テストとドキュメントの自動生成
単体テストコードやドキュメンテーション(コメント・README・プレビューなど)がコードの文脈から自動で作成されます。 - エラー検出・リファクタリング支援
既存のコードのバグや改善点を検出し、修正案を提示。冗長なコードや非効率なパターンにも対応。 - コードナビゲーションとコードベースの理解支援
大きなプロジェクトでも、目的の機能やファイルを探しやすくする補助、依存関係の可視化、参照元の特定など。
参考文献
https://developer.apple.com/documentation/xcode/writing-code-with-intelligence-in-xcode
https://developer.apple.com/documentation/xcode-release-notes/xcode-26-release-notes
https://developer.apple.com/documentation/xcode/writing-code-with-intelligence-in-xcode
https://developer.apple.com/documentation/xcode/writing-code-with-intelligence-in-xcode
デモアプリを作ってみる
XcodeのインストールについてはApp Storeよりダウンロードができます。
インストールすると以下のような赤線のアイコンが表示されているはずです。これが表示されていればCoding Intelligenceが利用できる環境になっています。

あとは、XcodeのSettingを開き、ChatGPTまたはClaudeにサインインすることで利用が可能です。
なお、別のモデルも追加することができるようですが、その際は接続先のAPIのURLやKeyなどが必要となります。

実際に指示を出してアプリを開発してみます。今回のアップデートでは、ガラスのような「Liquid Glass」が採用されており、iOS26にアップデートされた方はすでに反映されているかと思います。プロンプトの指示でも「Liquid Glass」風に作成依頼をしています。

すると、数分でアプリが作成されました。

実際のアプリの様子です。本物のアプリに比べるともちろん、機能は劣りますが、このレベルのアプリがたった数行程度のプロンプトで作成できたと考えると驚きを隠せませんね。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
AIを活用したアプリ開発も進んできております。AIに任せるというよりも開発のスキルを人間が正しく理解し、コーディングで適切な指示を与えて開発作業自体を効率的に行うと質の高いアプリケーションやサービスを作り出すことができるのではないかと考えております。
弊社としても世の中に貢献できるよう、AIを活用しながらこれからもスキルアップに努めていきたいと思います。それではまた。